ふらんべる

※ドリームです※

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※日記じゃないです※

『寒い夜』


深い森の奥。
静まりかえった夜の闇は一層寒さを増す。

「さみっ。」

カツーンカツーンと足音だけを響かせてベルフェゴールは城を歩いていた。

どんなに豪奢な城でも人気がなければただの建造物だ。
ルッスーリアでも居ればまだ人の住まいを垣間見れもするが
どうやらベルのほうが戻ったのは先だったようだ。

ﾁｯ。

舌打ちをしながら自室に入る。

広々というよりも一人では広すぎる部屋。
こんな寒い夜はアイツが居たら・・・。


考えても仕方の無い事は止め使えないカエルでも呼ぶかと通信機をとる。

「ちょっと来い。」


通信音が鳴ると不躾に一言だけ言うと


「ただいまミーは留守ですー。ご用件のあるヤツは勝手にするですー。」


いつもの一本調子でどこかバカにしている返答が返ってきた。


「ざけんなっ！」


カワイクねーと思いながらベルは怒鳴る。


「えー。今からソッチ行くのは寒いですー。センパイ横暴ですー。」


嫌なのかそうでないのかよくわからない抑揚でフランは答える。


「いーから来い！」


それだけ言い放ってベルは通信機を切った。


ﾁｯ。

舌打ちをしソファーに腰掛けると足を抱えた。

アイツさえ・・・アイツさえ居れば・・・


マーモンさえ居れば。





「マーモン♪抱かしてくんない♪」

「ムギュウ。」

フヨフヨと浮いているマーモンを見つけるや否や
ベルはヌイグルミを抱きしめるようにマーモンを
胸におさめた。

「ちょっと。勝手に触らないでくれる？」


マーモンがいつものように形だけの抗議をする。


「いーじゃん別に♪オレ王子だし♪」


しししっと悪びれる様子もなくベルは笑う。


「・・・王子は関係ないよ。ベル。」


変わらないやりとり。


「さみっ。マーモン。一緒に寝ねぇ？」


断られても離す気なんてない。


「イヤだね。ベル。寝相が悪いんだもの。
ま。払うもん払うならいいけどね。高いよ。」


口を開けば金金とうるさいけれど
（取るもんもしっかり取るけど）
傍に居てくれて


小さくて。
柔らかくて。
暖かい。





何処に・・・何処に居るんだよ！


「マー・・・」


悲痛な想いが声に出かけたと同時に


「センパーイ。人を呼びつけておいて寝るのは勝手ですけど
ミーの手を握ったまま寝るのはヤメテクダサイー。」


抑揚の無いセリフが聴こえてきた。


（オレ寝てた？）


勢いよく顔を上げると目の前にはフランが居た。
言われたように視線を落とすといつの間に握っていたのか
フランの手を掴んでいたので振りほどいた。


「センパイ顔が見えないんで寝顔見ててもツマラナイですー。」


「うるせっ。」


可愛げのないセリフに苛立ちを覚え


「あーあ。やっぱ帰れ。」


殺気を込めて言うも


「えー。もう帰るの寒くてイヤですー。ここで寝るですー。
あ。このカエル脱いでもいーですかー？
これ被っているとセンパイにちょっかい出せないんで。」


しれっと聞き流して言うフラン。


「・・・被ってろ。そんで寝ろ。」


ふざけているのか本気なのか力が抜ける。

「じゃーいーですー。寝るですー。」


そう言うとフランはさっさとベッドに入ってスースーと寝息を立てた。


「マジかよ。」


コイツのリアクションわからねー。
さすがのベルも調子が狂う。

寝ているフランを見ていても仕方が無いのでベルもベッドに入る。

マーモンに比べたらはるかに大きい背中。
その背中におデコをくっつけるようにして身体を丸めて眠る。

「センパイ。眠り方が可愛いですー。」

眠っていたのかと思いきや不意にフランが言う。


「うるせっ。」


フランに蹴りを入れつつも暖かい温もりを感じる。


使えないカエルでも居ないよりはマシ・・・か。



静かな夜はそっと更けていく。


fin



お粗末！

あー。黙々と梱包作業をしていると頭の中はこんなになります(笑)


年末。アニマックスで黒曜中編を一挙放送していて
フゥ太の「もう帰れない」というセリフが

骸にあんなことやこんなことをされちゃって汚れちゃったから帰れない

としか思えなくて骸×フゥ太ってあるのかな。
とかばっかり考えてた。
そんでその派生で10フゥ太×ツナｏｒ10ツナはあるんだろうか。
とばかり考えてた。

そんな腐れた思考で先週の合併号を読んだら
思いのほかフランの言うことを聞くベルがツボった(笑)
あぁ。思考がどんどん腐れていくよ♪


本当は雲雀さんでお正月ドリームを書こうと思っていた。

だが12月に出た立海ヤング漢の『業炎絢爛』にハマった。

歌なのに仁王の可愛さが増すのはナゼだ！(笑)

そして年末に行ったメイトで今年のホワイトデーのテニプリセットの
仁王がドストライクだった！

なぜ仁王！リョーマと跡部はわかるよ。
でもなんで三人目が仁王なんだ！
もっと他に人気が高い人居るでしょ！？
それとも何かい？私に買わす気かい？(笑)


仁王とは片想いドリームしか書けない。


とか言っていたのにアッサリ激甘ドリームになりました(≧ω≦)

雲雀さんで書いていても浮かんで進んでいくのは仁王ストーリー。
ちょっと雲雀さんのほうはオール出演気味になってしまって
キャラ崩壊が激しすぎたのもあったんだけどね。
そんなこんなで書きそびれてしまった雲雀ドリーム。
きっと雲雀さん成分が不足しているんだろうな・・・。
10ヴァリアーもいいんんだけど・・・。

雲雀さん・・・雲雀さんに会いたいです(泣)