ちょこれーとふらべる

※日記じゃないです※

※ドリームです※

※BLかも？※

退屈。

今夜もベルは時間を持て余していた。

あーあ。最近。デカイ仕事も無くて欲求不満なんだよね。
くるくるとナイスを弄びながら壁に投げつける。
たまには遊びにでも行ってみるか。
と思い立った瞬間ゾクｯと悪寒が走った。

ナニコレ？すんげーヤなカンジ。


得体の知れない危機を感じドアに方に視線を向けると勢いよく扉が開いた。

「センパーイ。今日って何の日か知ってますかー？」

入ってきたのはフランだった。

「２月１４日はバレンタイデーといってジャッポーネでは
好きな人のチョコレートを食べる日だそうです。」

頭上にはアリエナイくらいの大きさのハートの形をしたチョコを掲げている。


そんなの知らねーし。そんなにチョコ要らねーし。
厄介なのが来た、と追い返そうとしたが

「何言っちゃってるんですかセンパイ？」

そう言うとフランは「パチン」と指を鳴らした。
その合図と共に頭上のチョコは液状となり一気にベルへと降りかかり
ベルはチョコレートまみれになった。

「チョコレートを食べるのはミーですよ。」

フランが近づいてくる。
てんめー何しやがる！ベルはナイフを投げようとしたが身動きがとれない。
手足をみるとゴールドのスパンコールの入ったピンクのリボンで縛られていた。

「一度センパイのこと。リボンで縛ってみたいと思ってたですー。
予想通りにピンクのリボンが似合って可愛いですよセンパイ。」

無表情のまま上から下までベルをみると唇のチョコを舐めた。

触るんなヘンタイ！気色悪い！とありったけの言葉で抵抗してみせても
「センパイの喚きは好きなんでいくらでもどーぞですー。」
と何の効果も無い。
ダメだコイツ。
と気が緩んだ瞬間にフランの唇が重なる。
絡まる舌にチョコレートも絡み甘ったるい。
頬を舐め。
首筋を舐め。
胸から腹部へと丁寧に舐めあげる。
乱れる呼吸も甘い。
そして更に下へとフランは進む。


おいおい･･･マジかよ･･･う･･･ぁ･･･



「うわぁぁぁぁぁぁ！！！！」


ベルは飛び起きベッタリとした汗を拭う。
ゆ･･･夢・・・？？
隣でスースーと気持ち良さそうな寝息を立ててフランが寝ていた。
何でお前が寝ているんだよ！とフランを蹴り上げた。

「おい！お前何かしたろっ！？」

フランを揺さぶり起こす。
「酷いなーセンパイ忘れちゃったんですか？自分の身体にきいてくださいー。」
目も開けずにだるそうに言うフラン。
自分の身体にって･･･。リアルな感覚は残っているもののわからない。
わっかんねー。ベルは頭を抱える。
「いいですよ。今回は夢ということにしておいてあげるです。」
無表情のままどことなく満足げにベルをみつめる
フランの頭にはカエルの被り物は無かった。

今宵のことが夢かどうかはベッドの横で転がっている
チョコまみれになったカエルの被り物と
微かに残るチョコレートの香りだけが知っている。



fin







バレンタインデーだけど特に何も無いなと思っていたのですが
スーパーに買出しに行ったら閃いたので書いてみた(笑)
うーん。エロそうでエロくない。エロくなさそでエロいって難しいですねｗ
なかなか中途半端が抜けないなー。